講師コラム(第9回):安全運転推進、事故防止に必要な3つの意識

2020.03.26

㈱スポーツドライビングジャパンでは、企業社員の安全運転推進および運転時の事故防止に向けて「V&V安全運転推進研修」を実施しています。

V&Vとは、Vision(ビジョン)&Voice(ボイス)の略で、研修時の講義等のインプットであるVisionから、日々の運転や業務等に役立つ内容を取り出し、自ら実践した上で、Voiceというアウトプットを作成しながら継続的な改善を目指す、当社の独自メソッドです。

現在、これを国内自動車メーカーの新入社員向けに実施しているのですが、私は講師として、受講者には、「3つの意識」を大事にして欲しいと思っています。

一つ目は「思い込みにとらわれない意識」、二つ目は「問題を創出する意識」、そして三つ目は「自責の意識」です。

一つ目の「思い込み」は、いわゆる「だろう運転」につながります。自動車教習所で習ったとおりです。

二つ目の「問題の創出」は、問題の「摘出」でなく「創出」というところがポイントです。

すでにある問題を解決すれば終わりではなく、さらに次の問題を創出し、それを解決する。理想像を高く掲げれば、問題はいくらでも創出できます。

そして、この問題の創出と解決のサイクルを繰り返すことで、継続的な向上が可能になります。

最後の「自責」は、自分の行いを改善するために不可欠な意識です。人は誰でも、他人のことを評論し批判することは得意ですが、いざ自分のこととなると冷静かつ客観的に自分を見ることができなくなってしまいます。常に、他者でなく、自分の中に問題の原因があるという意識を前提に、自分の運転を見直し改善していくことが大事です。

他者や外部の環境を変えることは困難ですが、自分を変えることはできますね。(実際はなかなか難しいですが、他者や環境を変えるより容易です。)

是非、この3つをよく意識して、日々運転されることをお勧めします。