2024「SUBARU V&V安全運転推進研修」第 4日目(最終日)レポート
2024.12.12
2024年に開催された「SUBARU V&V安全運転推進研修」も4日目を迎え、これまで3回にわたって行われてきた太田校長の講義を受け、受講生はグループワークの形態で「安全運転とはなにか? 安全な交通社会を実現するためにはどうすればよいか?」といった課題に対する集大成を行いました。
今回の研修のために即席で結成されたグループとはいえ、ひとつの目的に向けて互いに理解を深めあって4回目ともなれば、最終発表制作に向けて息のあったチームワークをみせてくれます。
4日目となる今回のおおまかな流れは、講師を務める株式会社スポーツドライビングジャパン(以下、SDJ)が前回提示した課題(Vision)に対する受講者へのアンサー(Voice)の中から、SDJの太田哲也校長が選出したテンベストを発表。続いてSDJから研修の集大成とも言える最後の課題が提示され、これをこのあと制限時間内にグループ内で話しつつレポートに仕上げ、全グループが壇上にて発表するというものです。最初に行われたテンベストの中からいくつか抜粋すると、「キーワード:なぜ事故が起きるのか(錯覚、顕在意識と潜在意識の視点から」という課題に対し、講義を聴いて理解したうえで自らを振り返り考えたこととして「・常に顕在意識を持つことは難しいと感じた。・急な下り坂を自転車で走行中、猫が飛び出し、緊急回避の経験をしたことがあり、普段通る道で、動物の飛び出しなど想定せず、心の準備をしていなかった。結果的には自分も猫も被害はなかったが、いつかは経験する意識を持つことの重要性を感じた」や、「自分も日常の運転で、潜在意識に頼りすぎ、危険に対する意識が低下していることに気づいた。校長の話から、危険の予測や準備を怠ることが事故につながると理解し、日常の運転における意識の改善が必要だと感じた」など、自らの経験とともに内省を行う姿が見られました。
他にも「人間力と安全運転の関係性とは」というキーワードに対するアンサーを抜粋すると、「ヒューマンエラーによる事故は自己管理の不足から起こりますが、人間力を高めることでこれを改善できます」とか、「運転は単に車を動かすだけではなく、周囲の状況を理解し、他者を思いやる姿勢が重要。人間力が高い人ほど、冷静な判断や適切な行動ができ、結果として安全運転につながるのだと考える」といった声が聞かれました。4回にわたる「SUBARU V&V安全運転推進研修」により、受講者の方々も具体的な安全運転を行うための心構えや目的意識が強固なものとなり、さらには自らが目指すべき「事故のない交通社会」達成への道筋についても意識が向かったように見受けられました。
SUBARUの未来を担っていく若きエンジニアの方々にとって、今回のV&V安全運転推進研修が実りある時間になれば幸いです。
(レポート:甲斐貴之)
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