11月14日(水)公益社団法人目黒法人会第8・9・10支部 女性部会合同講演会にて、太田哲也校長が特別講演を行いました。

2018.11.14

○日時:2018年11月14日(水)
○場所:SMBC日興証券 自由が丘支店
○主催:公益社団法人 目黒法人会
○テーマ:「絶望からの再生 チャレンジし続ける気持ちを持ち続けよう!」

(株)スポーツドライビングジャパンが主催するドライビングスクールで校長を務める太田哲也氏が公益社団法人目黒法人会で毎年企画されている講演会にて、「人間力」をテーマに特別講演を行いました。今回は、経営者の方が中心の集まりということで、事故からの再生や、社会復帰してからのこと、また現在は経営をしていることなど様々な角度から太田校長の取り組みや考え方を、ぜひ参加者に聞いてもらいたいとういことで、依頼がありました。また、今回依頼をして頂いたご担当者は、太田校長の復活劇を間近で応援されていたという経緯もあり、いつか講演をお願いしたいという気持ちを持ち続けておられて、今回の実現に至りました。

太田校長は講演で、事故からの再生、レースで培った「プロとは何か」という意識の違い、チームに貢献して結果を出すために大事にしていた考え、現在、経営するに当たって過去からの気づきが生きていること、など様々な視点から実体験に基づいた経験談が語られ、皆さん非常に熱心に話に聞き入っていました。

その後、質疑応答では、こんなやりとりがありました。

質問:あまりにもかっこよくて素晴らしく、感動しました。これからの目標や夢を聞かせてください。

太田校長:いくつかあります。50歳から私は遅まきながら経営を始めましたが、60歳で引退するように妻から言われておりました。いざ60歳が近づくとまだやれそうだなと感じています。よく考えれば、38歳で事故があり3年の療養期間を経て40歳から社会復帰して約20年。40歳より今のほうが当たり前ですが体は動くし、これからもっと回復するんじゃないかなと感じています。今、20代の頃に聞いていた音楽をダウンロードして聞いているのですが、その頃のワクワクした気持ちが蘇って元気になる気がしています。メディアもやりたいし、レースも本格的にやりたい。やりたいことはいっぱいある。輪廻するとはいえまた人間に生まれ変わるとは限らないので、人間のうちにいろいろやってやろう!という気持ちです。会社も現在は3つありますが、従業員100人を目指したいですね。

質問:事故にあった後に、なぜまた頑張ろうという風に思えたのでしょうか? すごいことにあったのに、自分でまた生きようと頑張れた理由、なぜ踏ん切りがついたのか教えてください。

太田校長:最終的に誰のせいか、ということを突き詰めて考えたら、レーサーという職業を選択したのは自分だし、誰かに強制されたわけじゃないんですよね。後ろ向きになったり人と比べたり、過去の自分と比べて僻んだり妬んだりした時期も事故後1年ぐらいありましたが、誰かのせいにするべきではないと考えられたことで踏ん切りがついたように思います。

質問:会社経営をされていて、新卒の採用もしていらっしゃると思いますが、どういう人と一緒に働きたいと思いますか?

太田校長:もちろん能力があるに越したことはないけれど、それより大切なことは“意識”の部分で成長したい、一生懸命頑張ろうと思っている人ですね。そういう人がミスをすると、もちろん怒ったりすることはありますけど、子に対する温かい気持ちで対応できるということはあるかもしれないですね。

講演会の後は、サイン会が行われ、皆さん、思い思いに太田さんにメッセージを伝ていたのも印象的でした。


参加者の声

「自分の気持ちよりもチームのために、一度死んだ人生の再スタートをされた太田氏の生きることへの責任を強く感じました。周囲と比べず、周囲に気を配れるようになりたいと思います」

「経営者はひとつのプロフェッショナルを目指すことよりも、広き門でチャンスがたくさんあるのだということ、今あることはすべて自分の選択だということがわかりました。命はもとより、心の面も含めてものすごい生命力を感じました。貴重な講演ありがとうございました」

「全て期間限定、何もしなければマイナス、自分が動けばプラスになるということが心に残りました。社会のどこに自分のポジションがあるのか、それを考えて動くことで社会に自分の居場所ができていく。自分は考えてばかりで行動が足りないと思いました。本日は貴重な講演ありがとうございました。『死ぬ気になればなんでも出来る』というような言葉がありますが、多くの人はゼロからのスタートだ、と考えられる機会があまりないと思います。太田さんのお話を伺えたこの機会はゼロからまず一歩動き出してプラスにしていこう!と思えるチャンスを頂けたと感じました」

「チームに貢献するためには何をすべきか? ということが心に残りました。霧に例えて人生を語られていましたが、やはり前進していくことによって先が見えてくると気づきました」

「社会のニーズはいつも変化している、一歩ずつ前に進む大切さが心に残りました」

「太田さんの話を聞いて、起業してみたいと思いました。残りの人生をもっと充実したものにしないといけないと思うとワクワクしてきました。人生を分割して考えることは新鮮でした。その考え方を少し実践してみたいと思います。また、太田さんは自分に素直な方だと思いました。自分の言葉で語っていたので、とても心に響きました」

「プロとは組織に貢献するためには何をすべきかを考えられることが出来る人という言葉が印象に残りました。行動を起こせば何かが見えてくる。何もしなければ何も開けない。ということも自分の心に刻んで生きていきたい。書籍やTipoを通じて想像の中での太田さんより、ずっと素敵で前向きで参考になりました。ありがとうございました」

「プロとしてチームのために何が出来るかが大切というお話が印象的でした。経営に通じるお話が多く、無駄なことはないとの言葉が心に響きました。感動しました」

「プロは主観ではなく客観でなくてはならないという言葉が印象的でした。チームの弱点は外に言わず、チームの中では改善するというお話も実践してみたいと思いました。胸に響く講演でした。自分の弱い面もお話頂き、事故での絶望を受けてからの経験が印象に残りました。“プロフェッショナル”とは何か、と考えさせられました」

「チームに貢献するのがプロフェッショナル。社会貢献したいと思っていれば、社会が持ち場を与える。というお話が心に残りました」